iPhone6sにおける首都高速、エリア・通信速度実測調査

iPhone6sの「受信速度」はソフトバンクがトップ
Hybrid 4G LTEによる最適ネットワーク化が寄与

 
 当社リーディアは、アップルの新型スマートフォン iPhone6s/6s Plusの発売に伴い、iPhone6s/6s Plusにて大幅に向上された通信速度性能を確認するとともに、より快適に利用しやすい通信会社の調査を目的として、各キャリアの「エリア」と「通信速度」の調査を実施し、結果をまとめた。
 調査にはKDDI(略称:au)、NTTドコモ(略称:dcm)、ソフトバンク(略称:sb)から販売されているiPhone6sを用い、当社が開発した通信計測アプリにて、受信レベルやダウンロード速度の実態を調査した。調査は9月26日の午後、首都高速道路の大井PAから湾岸線を通り、都心環状線を周回するルートとした。また、より各社の周波数展開状況を把握するため、PCTEL社製のRFスキャナ:IBFlexを利用し、通信速度を裏付ける調査も実施している。

icon測定結果

■ ソフトバンク
 最高受信速度で103.9Mbpsを記録し、平均受信速度でも23.0MbpsとNo.1に。
■NTTドコモ
 唯一LTEを100%維持。最高受信速度、平均受信速度でソフトバンクに次ぐ次点。
■KDDI(au)
 他2社に比べ、全体的にパフォーマンスで劣る形に。

 
<ソフトバンク>
 最高受信速度、平均受信速度ともに、優位を示したソフトバンク。まだ3Gに落ちる場所が存在するも、全体的に高いパフォーマンスを示す形となった。
 RFスキャナからみた周波数展開状況からも、FDD-LTEの2.1G帯15MHz幅、900MHz帯10MHz幅が展開され、TDD-LTEでも2.5GHz帯の20MHz幅と10MHz幅が展開されており、両方式にてiPhone6sがサポートするキャリアアグリゲーションが可能なエリア展開が確認できる形となり、Hybrid 4G LTEとして高いパフォーマンスを裏付ける形となった。
 
<NTTドコモ>
 最高受信速度83.7Mbps、平均受信速度も21.6Mbpsとソフトバンクに次ぐ高いパフォーマンスを示した。LTE在圏率も100%と、充実したエリア展開を示す形となった。
 RFスキャナからみた周波数展開からは、1.7GHz帯20MHzは全面的に展開するも、2.1GHz帯15MHzは展開中となり、また2.1GHz帯ではユーザーが多いためか受信品質を示すRSRQに良好な値が少なく、キャリアアグリゲーションによる大きなパフォーマンス向上を受けることは厳しい状況が伺えた。
 
<KDDI(au)>
 平均受信レベルでは良好な値を示すも、通信速度では他2社に比べて劣る形となり、また環状線の千代田トンネル付近にて圏外を9秒記録するなど、課題が残る結果となった。
 RFスキャナからみた周波数展開からは、iPhone6sが対応するWiMAX2+の周波数2615.2MHz(20MHz幅)は観測されず、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションはまだ利用できない形となり、通信速度では他社と比較すると苦しい状況にあることが裏付けられた。

icon測定結果詳細

表1:首都高速における測定結果
項目 KDDI (au) NTTドコモ (dcm) ソフトバンク(sb)
測定時間 48分 48分 48分
成功回数/試行回数 96 96 96
接続率 *1 95/96 96/96 95/96
99.0% 100.0% 99.0%
ダウンロード成功率 *2 7 / 96 16 / 96 16 / 96
7.3% 16.7% 16.7%
平均受信速度 18.3Mbps 21.6Mbps 23.0Mbps
最高受信速度 63.8Mbps 83.7Mbps 103.9Mbps
平均アンテナ本数 *3 4.4 4.5 4.5
平均受信レベル *4 -83.0dBm -88.7dBm -84.1dBm
LTE在圏率 *5 99.7% 100.0% 98.9%
圏外時間 9秒 - -

*1: ダウンロード試験の発信接続が成功した比率
*2: 64MByteのファイルを15秒以内にダウンロードした比率
*3: iPhone6sのアンテナ表示1〜5本の平均, 圏外は0本にてカウント
*4: 受信レベルRSRP (LTE) 、RSSI (3G) の平均値。値が高いほど良い
*5: LTEでつながった比率=LTE接続時間/測定時間

iconiPhone6s取得データ

<図1:受信速度マップ>
図1:受信速度マップ
 
<図2:受信レベルマップ>
図2:受信レベルマップ
 
<図3:回線種別マップ>
図3:回線種別マップ

iconRFスキャナ取得データ

<図4:KDDI(au)  周波数別 受信レベル、受信品質マップ>
図4:KDDI(au)  周波数別 受信レベル、受信品質マップ
 
<図5:NTTドコモ 周波数別 受信レベル、受信品質マップ>
図5:NTTドコモ 周波数別 受信レベル、受信品質マップ
 
<図6:ソフトバンク 周波数別 受信レベル、受信品質マップ>
図6:ソフトバンク 周波数別 受信レベル、受信品質マップ
 
図7:各社周波数別 平均受信レベル、品質グラフ
図7:各社周波数別 平均受信レベル、品質グラフ
 
<表2:各キャリアの展開LTE周波数>

キャリア EARFCN 中心周波数 帯域幅
KDDI(au) 100 2120.0MHz 20MHz
150 2125.0MHz 10MHz
4900 1490.9MHz 10MHz
5900 865.0MHz 10MHz
8750 865.0MHz 10MHz
41040 2635.0MHz 20MHz
NTTドコモ 252 2135.2MHz 10MHz
276 2137.6MHz 15MHz
1849 1869.9MHz 20MHz
6100 885.0MHz 10MHz
6525 1503.4MHz 15MHz
ソフトバンク 475 2157.5MHz 15MHz
1649 1849.9MHz 10MHz
3725 952.5MHz 5MHz
3750 955.0MHz 10MHz
40196 2550.6MHz 10MHz
40340 2565.0MHz 20MHz

 
 リーディア株式会社では、携帯電話ユーザーがキャリアを選定する際に1つの指標となる「つながりやすさ」「通信速度」に着目し、今後もユーザーが利用するさまざまなシーンにて、スマートフォンを快適に利用できるキャリアの評価を提供していく方針だ。
*本資料は、実測データを元にした調査結果となっている。実測結果は測定時間や周囲の環境等の諸条件により変動し、また各キャリアともネットワークの品質向上に日々取り組んでいるため、あくまでも取得時のデータである。

icon試験内容

■ 通信速度計測
 iPhone6sの通信速度計測には、「通信計測アプリ」を使用。本アプリは、つながりやすさ(受信レベルやアンテナ本数等)や通信速度を位置情報とともに計測可能なアプリとなっている。計測は同時に開始することで、同地点での公正な評価を行っている。
 試験設定:ダウンロードファイルサイズ=64Mbyte、試験間隔=30秒、ダウンロードタイムアウト=15秒

■ RFスキャナ
 PCTEL社製のRFスキャナ:IBFlexを用い、3キャリアが所有するLTE用周波数700MHz〜3.5GHz帯を測定した。本レポートには、受信した周波数を全て数値化しグラフ及びマップを作成している。
 
■ 調査エリア
  首都高速道路:大井PA 〜 湾岸線 〜 都心環状線
  所要時間:46分

【このリリースに関するお問い合わせ先】
本調査の取得データ・内容について、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
 
リーディア株式会社
問い合わせ先 E-mail : contact@leadea.jp