iPhone6sにおける首都高速、エリア・通信速度実測調査(2015年9月26日との比較)

iPhone6sの「受信速度」はKDDI (au) がトップ
WiMAX2+によるエリア展開で最大受信速度165.3Mbpsを記録

 当社リーディアは、より快適に利用しやすい通信会社の調査を目的として、各キャリアの「エリア」と「通信速度」の調査を実施し、結果をまとめました。
 調査にはKDDI(略称:au)、NTTドコモ(略称:dcm)、ソフトバンク(略称:sb)から販売されているiPhone6sを用い、当社が開発した通信計測アプリにて、受信レベルや送受信速度の実態を調査しました。調査は2月22日に実施し、エリアは前回iPhone6s発売後の9月26日に調査を実施した結果と比較するため、同じ首都高速道路の大井PAから湾岸線を通り、都心環状線を周回するルートとしました。また、より各社の周波数展開状況を把握するため、PCTEL社製のRFスキャナ:IBFlexを利用し、各社の周波数展開状況や通信速度を裏付ける調査も実施しました。

icon測定結果

■KDDI(au)
 平均受信速度30.5Mbpsでトップ、最大受信速度でも165.3Mbpsを記録し、高いパフォーマンスを見せる。ただし、送信速度では2社に離される結果に。
■NTTドコモ
 平均受信速度27.7Mbps、平均送信速度9.5Mbpsと共にトップから大きく離されず2番手も、安定した結果に。
■ ソフトバンク
 平均送信速度9.8Mbpsでトップ、平均受信速度25.3MbpsとなりKDDI(au)から差を付けられた結果に。

<考察>
 今回の結果は、前回2015年9月26日に実施した結果と比較し、受信速度にてKDDI(au)のパフォーマンス向上が大きく目立つ形となりました。KDDI(au)は最高受信速度で165.3Mbpsを記録するなど、前回には利用できなかったWiMAX2+のエリア展開が大きく寄与している結果がRFスキャナからも裏付けられました。

 前回平均受信速度:KDDI(au)=18.3Mbps、NTTドコモ=21.6Mbps、ソフトバンク= 23.0Mbps
 今回平均受信速度:KDDI(au)=30.5Mbps、NTTドコモ=27.7Mbps、ソフトバンク= 25.3Mbps

 各社とも高速道路を約80km/hで移動中の結果としては、まだ受信速度が10Mbpsを下回る場所も残るものの、 平均受信速度では25Mbps以上を記録するなど、首都高速エリアでは高速化されたネットワーク構築が見られました。
 また、通信速度では総務省が定めたガイドラインに基づいて各社が計測し発表した結果と同様、受信速度ではKDDI(au)、送信速度ではNTTドコモ・ソフトバンクが優位な結果を示す形となりました。

<KDDI(au)>
 9月26日の調査結果では受信速度で2社から劣る形となっていましたが、今回は最高受信速度165.3Mbps、平均受信速度で30.5Mbpsを記録し、トップを取るネットワークとなりました。これはRFスキャナからiPhone6sが対応するWiMAX2+の周波数2615.2MHz帯のエリア展開が見られた事から、WiMAX2+上のキャリアアグリゲーション技術利用により、大きく受信速度を向上している結果が裏付けられました。また、送信速度では2社から大きく離され課題の残る結果が引続き見られる結果となりました。

<NTTドコモ>
 受信速度では、最高受信速度93.4Mbps、平均受信速度も27.7Mbpsとauに次ぐ高いパフォーマンスを示し、平均送信速度でも9.5Mbpsとソフトバンクと同等の結果を示しました。
 RFスキャナからみた周波数展開状況では、前回と比較し2.1GHz帯15MHz幅の展開が進んだ形となり、今後の3周波数を束ねて利用するキャリアアグリゲーションにて、大きな受信速度向上を期待させるネットワーク作りとなっていることが伺えました。

<ソフトバンク>
 平均送信速度では9.8Mbpsとトップを記録するも、受信速度では最高受信速度91.9Mbps、平均受信速度25.3Mbpsと、前回トップを記録した結果と比較し、今回は大きな速度向上が見られず厳しい結果となりました。
 RFスキャナからみた周波数展開状況では、前回と比較しFDD-LTEの900MHz帯5MHz幅が全て10MHz幅へ拡張され、TDD-LTEでも2.5GHz帯の20MHz幅と10MHz幅で充実したエリア展開が見られました。

icon測定結果詳細

図1:平均受信速度、平均送信速度

表1:首都高速における測定結果
項目 KDDI (au) NTTドコモ (dcm) ソフトバンク(sb)
測定時間 47分 47分 47分
平均受信速度(Mbps) 30.5 27.7 25.3
最大受信速度(Mbps) 165.3 93.4 91.9
平均送信速度(Mbps) 4.3 9.5 9.8
最大送信速度(Mbps) 16.6 34.3 29.5
平均アンテナ本数*1 4.3 4.4 4.4
平均受信レベル(dBm)*2 -90.2 -88.8 -84.6
LTE在圏率*3 100.0% 100.0% 99.8%
圏外時間 0秒 0秒 0秒

*1: アンテナ表示1~5本の平均、圏外は0本にてカウント
*2: 受信レベルRSRP(LTE)、RSSI(3G)の平均値。値が高いほど良い
*3: LTEでつながった比率=LTE接続時間/測定時間

iconiPhone6sデータマップ

図2:受信速度マップ
 
図3:送信速度マップ
 
図4:受信レベルマップ
 
図5:回線種別マップ

iconRFスキャナ取得データ

図6:KDDI(au) 周波数別 受信レベル、受信品質マップ
 
図7:NTTドコモ(dcm) 周波数別 受信レベル、受信品質マップ
 
図8:ソフトバンク(sb) 周波数別 受信レベル、受信品質マップ

 
表2:各キャリアの展開LTE周波数

キャリア EARFCN 中心周波数 帯域幅
KDDI(au) 100 2120.0MHz 20MHz
150 2125.0MHz 10MHz
4900 1490.9MHz 10MHz
5900 865.0MHz 10MHz
8750 865.0MHz 10MHz
40842 2615.2MHz 20MHz
41040 2635.0MHz 20MHz
NTTドコモ 252 2135.2MHz 10MHz
276 2137.6MHz 15MHz
348 2144.8MHz 10MHz
1849 1869.9MHz 20MHz
6100 885.0MHz 10MHz
6525 1503.4MHz 15MHz
ソフトバンク 475 2157.5MHz 15MHz
1649 1849.9MHz 10MHz
3725 952.5MHz 5MHz
3750 955.0MHz 10MHz
40196 2550.6MHz 10MHz
40340 2565.0MHz 20MHz

 リーディア株式会社では、携帯電話ユーザーがキャリアを選定する際に1つの指標となる「つながりやすさ」「通信速度」に着目し、今後もユーザーが利用するさまざまなシーンにて、スマートフォンを快適に利用できる通信会社の評価を提供していく方針です。
*本資料は、実測データを元にした調査結果となっています。実測結果は測定時間や周囲の環境等の諸条件により変動し、また各社ともネットワークの品質向上に日々取り組んでいるため、あくまでも取得時のデータとなります。

icon試験内容

■ 通信速度計測
 iPhone6sの通信速度計測には、「通信計測アプリ」を使用。本アプリは、つながりやすさ(受信レベルやアンテナ本数等)や通信速度を位置情報とともに計測可能なアプリとなっています。計測は同時に開始することで、同地点での公正な評価を行っています。
 試験設定:送信速度測定=5秒、受信速度測定=5秒、試験間隔=30秒

■ RFスキャナ
 PCTEL社製のRFスキャナ:IBFlexを用い、3キャリアが所有するLTE用周波数700MHz~3.5GHz帯を測定しました。本レポートには、受信した周波数を全て数値しグラフ及びマップを作成しております。

■ 調査路線
 首都高速道路:大井PA ~ 湾岸線 ~ 都心環状線
 所要時間:47分

■ 前回レポート
 iPhone6sにおける首都高速、エリア・通信速度実測調査

【このリリースに関するお問い合わせ先】
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リーディア株式会社
問い合わせ先 E-mail : contact@leadea.jp